「他人の気持ちに敏感で、自分の気持ちが沈んじゃう」
「職場の殺伐とした雰囲気すごく苦手」
「楽しい集まりのあと、疲労がすごくて落ち込んじゃう」
あなたにも当てはまりませんか?
それはあなたが、HSPという気質なのかも。
どうも、ノリーです。
今回は、今話題のHSPについて改めて調べてみたのでアウトプット。
上手な付き合い方までご紹介。
目次
HSPとは
HSPとはThe Highly Sensitive Personの略で、直訳すると「とても敏感な人」といいます。
HSP度チェック
以下のチェックをやってみましょう。当てはまった数を数えてください。
26項目で当てはまる数が多いほどHSP度が高くなります。当てはまる数が少なくても、度合いによってはHSP的な人になります。
- いつも自分を責めたり、否定したりしてしまう
- 小さな音や雑音が気になることがある
- いつもビクビクしていて、すぐに焦ってしまう
- 一度、悩みを抱えると抜け出せなくなる
- 部屋をきれいに片付けることができない
- 怒りをうまくコントロールできない
- 自分で決めるより他人に決めてもらうことが多い
- 昔の辛い出来事を急に思い出すことがある
- 誰かに監視されたり、悪口を言われたりしていると感じる
- 他の人には見えないが、自分だけが見えるものがある
- 人に本音を語れず、友達も少ない
- 大人数の集まりや飲み会が苦手
- 他人が望むとおりにしようとして疲れる
- 相手の感情に自分の気持が左右されることが多い
- すぐ人を好きになったり、恋人に依存したりしてしまう
- 子供の頃から親に支配されていると感じる
- 複数の仕事や業務を同時進行することができない
- 急な予定変更があると混乱してしまう
- 突然名前を呼ばれると、びっくり仰天してしまう
- 小さな失敗でも激しく動揺してしまう
- 怒っている人やトラブルを見ると落ち込む
- たわいもない会話や雑談が苦手
- 仕事で注意されると自分が全否定されたように感じる
- 電磁波や化学調味料がとても気になる
- 寝付きが悪く、ぐっすりと眠ることができない
- 芸術や音楽に深く心をひかれる
引用:敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本 長沼睦雄著
どうでしょう?このブログにたどり着いたあなたは結構な数が当てはまっているのではないでしょうか?
ちなみに私は20個当てはまりました(^_^;)
主な特徴
物事に敏感なだけじゃなく、様々な特徴があります。大きく6つ紹介します。
刺激に敏感すぎる
普通の人の五感より、高性能のセンサーを備えているため。感覚が鋭くなっています。よって普通の人からすれば第六感を備えているようにも感じられます。
すごく小さな物音を感じられたり、異臭にいち早く気づいたり。
いい面も多いのですが、やはり悪影響もあり、
- 急な気圧の変化で、体調を崩す
- カフェインが効きすぎて夜眠れない
- 電磁波が不快に感じる
等があり、実際に五感以上のものもある方がいます。
心のバリアが薄い
心には自分と他人を分ける境界があります。通常は境界にバリアを張って自身の感情を守っているのですが、HSPはそのバリアが薄く(弱く)、他人の感情が分かり過ぎたり感じ過ぎたりして、自分の感情にも影響してしまいます。
「やさしい」「繊細」な印象はこのような特徴に由来しています。
疲れやすい
これは体力がないという単純なものではありません。HSPは常に様々なセンサーがフル稼働している状態。しかもただそこにいるだけで人々の感情がなだれ込んできます。特に負の感情を受け止めやすく、不安や迷いで頭が一杯になり、身動きが取れなくなります。それだけでも脳はすごく疲れてしまうのです。
スマホやパソコンでも多くのアプリ立ち上げて使っているとすぐバッテリーを消耗します。脳もそのような状態になっているわけです。
人の影響を受けやすい
相手の不安や不満に同調する能力が高く、無意識に相手の負の感情に共感し、影響されてしまいます。いつの間にか気持ちが沈んでしまうのは周りの雰囲気がそうなっているときが多くありませんか?
この点は、
- 話しやすい人
- 話がわかる人
というような長所にもなります。
自責や自己否定が強い
人の気持がわかりすぎるため、責任を自分に背負い込んでしまいます。その上、自分の気持ちを外に出すと「迷惑だろうな」「こんな事言われても困るだろうな」と考えて発散できず、自己否定におちいってしまいます。
予感や直感が強い
「このまま事をすすめると、あそこで失敗する」
「悪い予感がする」
高精度でこのような予感や直感が働きます。情報収集センサーが働いていて、非HSPより持っている情報が多いので、早めの決断を取れる場合があります。
超常的なところがあるなんて方もいるため、ちょっと不思議がられることも(^_^;)
HSPは生存戦略である
HSPは身の危険をいち早く察知し、仲間の異変にもすぐ気づきます。人類がもし生存の危機にあったとき、その能力は必要な力になります。生物は進化と絶滅の連続で現代にまでたどり着きました。その時代その時代の危機から生き延びてきた種族はHSP気質を備えてきたのかもしれません。
HSPは危機管理に長けた、人類の生存戦略なのです。
社会の5人に1人はHSP
そんな特殊な気質を備えたHSPですが、けして珍しくはありません。社会の約20%、約5人に1人がHSPと言われています。
あなたは独りではないんです。
だから生きづらい
なんだ、5人に1人もいるんだ。となりますが、言い換えると他の4人にはあまり共感されないということになります。
あなたの気質を知らない(または共感されない)ために、心のバリアを突き破って入ってくる人や不満オーラをガッツリ出してくる人が社会にはたくさんいます。このような方たちもHSPと同じく、他の気質であるので、無意識です。5人のうちの4人がそうではないにしろ、間違いなくあなたの周りにも何人かいるはずです。
普通にしているだけでも、たくさんの事を感じてしまう気質であるのに、「この人は話がわかるから」と言って色んな人が寄ってきます。上記のような人や負の環境に自分の気持ちがかき乱されて、参ってしまうから生きづらく感じてしまいます。
病気じゃないよ「気質」だよ
ずっとHSP気質と述べているように、病気ではなく「気質」です。
気質ですので、正常も異常もありません。言うなれば「個性」なのです。
優れた危機管理能力や共感力がある代わりに非常に繊細なんですね。自分自身の事を変わったやつと思う必要はありません。怒りっぽい人もいれば無鉄砲な人もいます。HSPはそのような気質の一つです。
HSPはなんでなっちゃう?
気質はみんなが生まれながらに持っているものです。その気質をもとに性格が形成されていくので、HSPは生まれつきのものです。
加えて、育っていく環境で更にHSP傾向が強くなることがあります。
幼少期に不安が多い環境にいたりすると生き抜くために周囲の情報に敏感になり、HSPに磨きがかかってしまいます。
よって、幼少期の環境はHSPと非常に関係が深いです。
【付き合い方】治し方はない。自分の特色だと思おう
気質であるからには、治すという概念はないのだと思います。
HSPの影響で悲観的な考えの癖がついている方は多いので、潜在的な意識の改善(考え方の癖をとること)することで癖を取っていく認知行動療法などは効果的なんだと思います。
あとは、情報に惑わされて気持ちが滅入ってしまうことが多いので、不必要な情報を見ないようにすることで、気持ちの落ち込みを防げます。
上手く付き合いながら、HSPの長所を活かした生活を送るのがベストですね(^^)
HSPの活かし方
HSPである強みはやはり人の気持がわかること。やはり人って共感されると嬉しいものですよね。
相手が感じている気持ちを聞き、「相手がこうしたいんじゃないかな」と思ったことをしてあげたり、教えてあげたりするだけで癒やされる人は多いはずです。そんな人の役に立ってみてはいかがでしょう。ちょっとのことでも先回りすると喜ばれますよ。
危機管理能力も強い個性です。仕事のプロジェクトや生活における様々な環境などにおいて、失敗しそうなところ、危ないところ、気になるところをいち早く感じることができるので、感じたことを説明できるとすごく強みになります。説明できるようになるまでは訓練が必要になるかもしれませんが、「気づく」という優れた点があるのはとても有利です。
これを機に、改めて自分の特徴を観察してみるのもいいかもしれません。
あとがき
いかがだったでしょうか?
私自身が数年前に本を読んで知ったこの「HSP」。
生きづらいのはこういった訳があったのかと納得しました。
自分の気質を知ることで、強みを活かせたり、弱いところがわかるのでピンチを回避できたりと、上手く付き合えば生きづらい生活を生きやすくしていくことも可能なんだと勇気をもらえます。
逆にHSPの人が自分を知らずに生きていくと危険なことは結構多いと感じました。一度何かにつまづいた人がHSPというものがあることに気づくんだと思いますが、もっとこの気質の知名度が高くなり、つまづく前に気づけるような社会になるといいなと思います。
ではでは