結論:対処法なし
ここにたどり着いた方すみません。
いろいろ調べて実践した結果、コレと言った解決策はありませんでした。
でも、かゆみのメカニズムや自分なりの知識を組み合わせていくことで、改善の手助けになればと思います。
そもそも、かゆみとは?
かゆいってツラいですよね。
そのツラさ、身体のメカニズム的に言うと「吐き気」と同じ意味合いのようです。
吐き気は内臓に入ってしまった毒素や、食べすぎて消化が間に合わない時に、胃や食道から出すために脳が不快感を出しているしるしです。かゆみも同じく、肌に付着した害のあるものを掻き出すために、「かゆい」を脳が感じ取っています。
どちらも生きるための防御反応と言えます。
ところが、防御反応なのに、ちょっと掻いただけで過剰防衛になってしまいます。コントロールが難しいですね(できたら苦労してない)。
なぜかゆくなる?
簡単に表現するとこんな感じ。
皮膚のにはかゆみ神経があります。その神経はアレルギー反応や外部刺激によりヒスタミンを作り、脳に送られてかゆいと感じます。
かゆくて掻いて…が刺激になってもヒスタミンが作られます。ここでたまごニワトリ論争が勃発しますね。
どこからがスタートになるかは考え方次第です。でも、悪循環がより深刻化する前に手を打ちたいところですね。
掻くともっとかゆくなる悪循環
イッチ・スクラッチ・サイクル
イッチ(かゆみ)、スクラッチ(引っ掻く)、サイクル(循環)。
そのまんまですね。
上図の通りですが、掻くからかゆいのであり、かゆいから掻いてしまう。そうしているうちに肌が傷つき、炎症が広がる。
でも、「じゃあ掻かなきゃいいやん」はアトピー持ちにとっては「石化しろ」と同じ意味を持っている(けして大げさじゃない)ため現実的ではないのです。
寝ているときも掻いているくらい無意識ですもんね(^_^;)
「掻く=快感」である
コレは一番の悩ましい点ではないかと個人的には思う。
快感は中毒につながる危険が伴います。
アトピー患者にとっては、中毒性を伴う行為がたくさんあります。
- 掻く
- 熱いシャワーを浴びる
- ドライヤーの熱を患部に当てる など
熱刺激は快感を感じるのですが、代償として大きな弊害があります。
やはり先述の外部刺激に当たるため、その場は良くてもかゆみの増進を引き起こします。加えて、熱いシャワーは肌の保湿に必要な皮脂を流してしまうため、乾燥を促進します。乾燥はお肌の天敵ですよね。
快感はストレスを発散させますが、一時的な快感は何事もちょっと危ないです。
防げるものは防ぎたい!(*_*;
対処法
日常的なもの
保湿
乾燥肌はかゆみを引き起こす代表格。日常的な保湿は大事です。
とくに入浴後は大事で、お風呂から上がって15分以内で保湿しないと、入浴前より肌が乾燥すると言われています。
掻いてしまったときに肌に十分潤いがあればダメージも軽減されます。
なので保湿は重要(^^)/
衛生面を見直す
爪を短く切る。汗かいたらすぐ流す。部屋を掃除して身の回りのアレルゲンを極力少なくする。ダニ対策をするなどなど。
アトピー患者のアレルゲンは、ハウスダスト、ダニ、カビが代表的。掃除は効果的です。
ダニは50度の熱で20~30分おくと死滅するので、定期的に衣類乾燥機や布団乾燥機などで加熱してあげるのは効果的です。加熱後に掃除機で死骸を掃除するのも忘れずに。
シャンプーはこちらの記事でやっているのでチェックです(^^)
低刺激な服・洗剤
人間ならずっと着ている衣服、着ている間ずっと肌とこすれているわけですので、繊維刺激も見過ごせません。下着だけでも綿100%のものやシルクなどを使ってみてはどうでしょう?
そしてそれらを洗う洗剤も物によっては刺激が強いものもあります。
多くの洗剤に含まれる界面活性剤は、洗浄力も強いですが、すすぎきれず衣服に残ったそれは皮膚への刺激物質にもなります。敏感肌用の洗濯洗剤もありますので試してみるのはいい手です。
なんと言っても食事
アトピーは体の中の病気といわれています。やはり身体は食物から出来ますので、バランスの取れた食事を摂ることは大事です。足りない栄養素を見極めて、サプリメントで不足分を補うという手法もいいかもしれません。
意外に大事なのは、腹八分目。食べすぎて分解しきれなかったタンパク質などは腸内で悪玉菌の餌になり、腸内の菌のバランスが崩れ、結果的に免疫力の低下に繋がります。
免疫力はアレルギー反応をおさえてくれるので、食生活を見直して腸内バランスを整え、免疫力を高めていきたいところです。
いざかゆみが出たとき
患部を冷やす
温まると、とたんにかゆくなったりします。
なので患部を冷やすことで掻くのを防止できます。ただし、冷やしすぎは良くないです。
血行促進マッサージ
こちらは乾燥肌の人に有効です。痒みがある患部を指先で押さえて動かし、マッサージをします。かゆみをごまかせると同時に血行を促進します。
血行がよくなると肌がほてったりして逆効果なのでは?と思いますが、乾燥でかゆい場合はこれがいいです。皮膚の内部からうるおいを運んでくれるのはやはり血液です。血行を促すことで、乾燥に対抗できます。
十分な保湿が大前提ですけどね(^_^;)
あとがき
いかがでしたか?
あまり真新しいことはなかったですね(汗)
ただ、いろんな手法がありますので、いろいろ試していって自分なりの対策法を見つけていくのが一番いいのかもしれません。
何にでも通じると思いますが、ストレスはかゆみの大きな原因になります。
適度に発散&ストレスをためない生活を送っていきましょう。
私は食事の時、あまり噛みません。少ない回数で飲み込むのですが、ここから試してみたいと思います。口に入れたら50回は噛むつもりで食べます。よくなるといいな。
ではでは