どうも、ノリーです。
私は幼少期からアトピーのせいで引っ込み思案で、マイナス思考です。
あなたも小さいころから持病のせいで作られた性格があるのでは?
ということで今回は幼少期のアトピーと人格形成の関係についてやっていきます。
私はこれ、「おおいに関係ある」と思っています。
なぜなら、私がそうだから(^^)/
疑問に思ってたらある論文を見つけた
まずはこれを
対象は、アトピー性⽪膚炎患者504名(男202名、⼥302名)、健常⼈164名(男45名、⼥ 119名)を対象として、質問紙法で検査を⾏いました。 性格検査は、⾕⽥部-ギルフォード(YG)性格テストを⽤いました。
結果をみますと、男⼥でかなりの違いがありました。
男性患者は、健常⼈男性と⽐べて、より抑うつ的であり、劣等感と神経質の程度が強くなって いました。 健常⼈よりも、情緒が不安定で、閉じこもる傾向がありました。
遠藤薫(2003). アトピー性皮膚炎のYG性格検査 日本皮膚科学会雑誌 113, 945-959.
私は男性なので、男性の部分を抜粋しました。
この論文には、十分な数の統計が取れていないからはっきり言えないがという趣旨のことが書いてありましたが、私にはすごく納得な内容でしたよ。
うつ病になったことで、もともと持っていた性格、気質にもなにか関係あると思い、自分の幼少期を思い出すときがあります。
その思い出に数多く登場するのが、持病であったアトピーです。
肌を気にしてというよりは、「この肌を見られて何か言われるかな?」「傷つく言葉言われたら嫌だな」という外からの目を気にして育った結果、この性格になったと思います。
結論として、皮膚症状が性格因子に影響する以上に、性格因子の問題点が臨床経過に重大な影響を及ぼしている可能性があると考えられます。
遠藤薫(2003). アトピー性皮膚炎のYG性格検査 日本皮膚科学会雑誌 113, 945-959.
主に男性の場合ですが、臨床が長引くと、人間不信が強くなるとも書いてありました。
病により性格が作られるが、その性格が病の長期化にも影響している。
「病は気から」といいますが、「病は性格から、性格は病から」と言えなくもないですね(^_^;)
ここで大切なのは、症状は性格では治せないけど、前向きな姿勢は改善の役に立つはず。ということです。
これはアトピーだけではなく、うつにも当てはまると思います。
小さい頃からそうでした
ちょっと思い出したエピソードがあるので書きます。
小さい子って血を見るとびっくりして泣いちゃうんですよね。それがちょっと擦りむいたような小さな怪我でも、血が出ていれば大騒ぎです。
私は赤ちゃんの頃からアトピーでした。年中血だらけです。
そんな私が幼稚園児になり一番思い出として残っているのは、血を見られて大騒ぎされたことです。
それはみんなでアンパンマンかなんかのビデオを見ているときでしたが、私は腕のかさぶたを掻いて血を出してしまいました。周りの何人かが心配して「大丈夫?」と声かけてくれます。そうこうしているうちに、おせっかいくんが「先生!ノリーくんから血出てるー!」と大声を出します。その声でみんなが気づき、私に近づいてギャーギャー言い出します。泣く子まで出る始末。
「おれが何をした!!」
そうも思いましたが、自分の肌は普通ではないと強く思い知らされたエピソードです。
その頃からあまり前に出る子ではなくなったと記憶しています。
このような経験は人格形成に大きく関係しているでしょう。
大人になった今は、このようなケースのフォローは適切に行いたいと思っています。子供は繊細だし、無意識に残酷なときもありますから。30年以上経ってもいまだに嫌な思い出です(^_^;)
病を知ろう。人と病は切り離そう。
まずは、
子供が大げさに言うのは知らないから、珍しいからです。
その時に周りの大人達が教えてあげるといいですよね。
病を知れば子どもたちは案外受け入れます(^^)
同様に、病を知れば大人の世界だっていい方向にいくんじゃないかなと思います。
アトピーは見た目にすぐわかってしまう病です。だからこそアトピー持ちの患者とアトピー性皮膚炎という病を一緒にしてしまいがちです。
まわりの大人が「アトピー持っててかわいそう」「つらいね」と同情されると小さい子なんかは「私はかわいそうな子なんだ」と思ったりしてしまいます。
そんな子がいれば、「アトピーは病でこういう症状がでる。付き合っていくのは大変だけど、病気だから仕方ない。君は何も悪くない」と、こんな気持で接してほしいです。
意外に同情されるより、症状聞かれてあっさり「大変だね」って言われたほうが気が楽だったりします。
もう大人な患者さんは、気持ちを切り替えてアトピーと付き合っていきましょう。「アトピーな自分かわいそう」を切り離して「アトピー持ちな自分大変だね」ぐらいになれると気が楽です。
性格が病を長引かせる
こんなに偉そうにいう私ですが、まだアトピーもうつ病も治ってません。
完治までいきにくい病気ですからね。
ただ、どちらの病も「どうせ俺なんて」って気持ちでは良くならないことがわかりました。そんな気持ちでいると良くはならないどころか長引きます。先述したお医者さんおっしゃっていますし(^^)
私は病と一生付き合っていくつもりではいますが、完治を狙ってコツコツできることはやろうと思います。
そのほうが、前向きになれるし落胆もしない。
どうでしょう?この考え方( ̄ー ̄)ニヤリ
最後に
引用した論文を書かれた遠藤薫先生ですが、ホームページを見にいったら病で亡くなられていたことを知りました。アトピー患者の性格まで診る先生はなかなかいないのではないでしょうか?このような先生に診てもらいたかったなと思えた先生ですね。
他の論文も見させていただきます。
ありがとうございました。
ではでは