40歳を目前にはじめての賃貸暮らしが始まった。
この4月からいろいろあって(特に何もないけどにごしてみる)、妻が育った義実家を出て2人暮らしをすることになった。新婚当初から義父と義母との4人暮らしだったからか、若干の戸惑いを感じつつもちょっと遅い二人きりの新婚生活がスタートした。
雪深いふるさとから大都会(人口25万人都市)へ。
僕にとっては初賃貸。不動産サイトはワクワクして見たものの、内見から契約、引っ越しや諸手続きで1ヶ月くらいはバタバタだった。なお、引っ越しから1ヶ月経ったいまもまだバタバタしている。
この記事では初めての賃貸を目の当たりにしての印象を日記代わりに綴っていくぅ。
目次
初めての賃貸は築年数40年リフォーム物件
妻は賃貸生活が2度目となるが、自身にとって初めてとなる。他人様の家に住むというのはなんとも恐れ多い感じがしてびくびくしながら生活している。
選んだ物件は築40年ほどの木造住宅。奇しくも僕と同い年のようだ。内装はリフォームされていて、キッチンとトイレは新しいものに取り替えられており、床は畳だったものを前面フローリングに張り替え、そして壁と天井はクロスを新しく貼ったものでした。
40年という割には内見に来たときはきれいだなと感じました。妻にとっては想像とだいぶ違っていたようで、すっかり気に入っていました。
立地は閑静な住宅街(?)
県庁所在地でも25万人都市というと街としては割と小さい部類に入るだろう。繁華街をちょっと過ぎればすぐに戸建ての住宅地が広がり、そこから郊外に向かうにつれて田んぼや畑も多くなってくる。
引っ越した場所は住宅と農地が程よくミックスされている感じの住宅地。周辺は何度か宅地分譲を繰り返したのか区画ごとに築年数が別れている印象。借りた物件は古くに分譲されたであろう区画にある。
ご近所は古くから住んでいる方が多いようで、年齢層も高めだという。そのおかげか昼も夜もたいへん静かないい土地だと思う。聞こえる音はたまに行きかう車の走行音と鳥の鳴き声くらいで、さらにごく稀に子供の話声なども聞こえる。
家で仕事をするのにもベストに近い立地だなと感じる。
間取りは2人暮らしには贅沢かなと思った2DK
そんな静かな立地の賃貸は2人暮らしをするには1部屋多いかなと思った2DK。今のところ居間と寝室と物置兼僕の作業部屋に3室をそれぞれ分けている。
物置兼作業部屋としている部屋はなくても生活には支障がないが、当初は両親(妻の父母)が遊びに来た時などの客間として使おうということで決めたものだった。今は引っ越し時の荷物や生活用品のストックの置き場になり、とても眠れる環境ではない。
2人暮らしには部屋数が多いかなと思った2DKだけど、結果的には大正解といったところな気がする。まあ、居間がもう少し広いと1LDKの表示ができるらしいので、妥当なところなのかな?
シンプルな暮らしを目指しているが、おそらくモノが多くなるだろうということで、今より広々とした暮らしにはならないと思う。
初賃貸の印象は?不具合は?
賃貸を決める際、重要視したのは立地・間取り・清潔感の3点だった気がする。「気がする」というのはそこまでカッチリと条件を決めていたわけではなかったからだ。時間がなかったし。
そのため、内見でのチェックがあまくなり、見ただけではわからなかった点で小さな支障が出てきている。
経歴のなかに建築関係の仕事があった僕にとっては、残念な住環境に対して多少詳しい方だと思ったが、今の部屋には驚くこともままある。周囲の環境も含めておおむね満足しているのだが、次の賃貸選びの際は気を付けて探していきたい。そんなことがちらほら見えてきた。
断熱性能が低くて寒い
引っ越したのは4月。例年より少し早い桜の時期と重なった。しかし、そんな春全開なのに新居はめちゃくちゃ寒い。毎日だいたい最低気温は5℃で日によっては0℃のときもあったので仕方がないことかもしれないが、室内はそのまま外気温なのではないかという感覚。
日中は20℃くらいまで上がるので体が気温差についていけなくなる。おかげで引っ越し早々に風邪をひいてしまった。越してきた先は県庁所在地。県内でもとても寒ーい地域の地元に比べて雪も少ないし、いつも天気がいい印象を持っていたので、こんなに寒いとは思っていなかった。
内装リフォーム済みの物件なので、多少は断熱改修されているかなと思った過去の自分に言ってやりたい。「甘い」と。今年だけなのかどうかは数年暮らしてみるとわかるであろう。
生活音が筒抜けかもしれない
次に気になるのは賃貸あるあるの音の問題。新居は市街地と隣の自治体との中間に位置する場所なので、比較的静かな環境がポイント。しかし、静かすぎるからこそなのか近隣の物音が気になります。お隣の普通の音量の話し声が聞こえてきたり、子供の鳴き声や犬の声はけっこうクリアに聞こえてくる。
こんなにすぐ聞こえてしまうのであれば、こちらの生活音も筒抜けなのだろうという想像が脳裏につきまといます。気にしなければストレスにならないような気がしますが、そんな太い神経の持ち主ではないので考えてしまう。
道路渋滞がすごい
今までは人も歩かぬ田舎に住んでいたこともあり、交通渋滞なんて朝夕の通勤ラッシュの時間帯くらいしか遭遇しませんでした。しかし今の場所では昼下がりの買い物の際にも渋滞に遭遇することも。
タイミングによっては交差点に侵入できないくらい次の交差点で車が詰まってしまっているなんてこともあり、「さすが都会だ…」などと独り言をいう始末。先日には走行車線の先のチェックが甘く、交差点内で停車してしまう失態を犯してしまいました。
田舎だけの生活だといかにお気楽な運転になってしまうかを痛感した出来事です。このくらいの交通事情の地方都市にいた方が、たまに行く大都会仙台などを運転するときに緊張しないでいられる気がしないでもない。
それでも良い環境だと感じる
いろいろと愚痴りましたが今の家はおおむね満足というのが率直な感想です。過酷な寒さも暑さも以前の家で慣れているし対策もまあまあわかっている。交通渋滞にも慣れるだろうし、抜け道や混まない時間帯などもわかってくるでしょう。
それよりも実家がある地域よりも晴れの日が多く、散歩やジョギング(うつ対策)がたくさんできるのがありがたい。それに適度に人口が多いので、散歩していても存在が浮かないというのもいいなあと思う点です。
少し歩けばいろんなチェーン店のご飯にありつけるのも気軽でうれしい。特にカフェ(コメダやスタバ)で作業なんてオシャンなこともできるのは気分転換には効果的だと感じました。
これからもデメリットは対策し、メリットを多く見つけられるよう生活していきたいですね。
実際引越してみてわかったこと
賃貸に引っ越してみると持ち家(自分のではないが)に住んでいるとわからない事がいろいろと見えてくる。それなりに人生経験を積んだアラフォーなので、小さなこだわりみたいなものも芽生えているのでますます感じることが多い。
年齢的には子供を進学や就職で一人暮らしに出してもおかしくない年齢だけど、いまの僕では到底想像が及ばない。そんな僕らが引っ越して感じたことはこんな感じです。
家財の初期投資は想像以上
まずは家具家電が無ければ生活できない。そう思って最初に行ったのが家電量販店。以前からの夫婦だけの持ち物はテレビとドライヤーとこたつくらいの僕らにとってはほぼゼロからの家電購入。
エアコンは賃貸に設置済みだった。なので
- 冷蔵庫
- 炊飯器
- 洗濯機
- ガスコンロ
を購入。
店員さん(テキパキしているのにとても親身になってもらった)からそれぞれ最低限のこだわりポイントを薦められるがまま決めた形だが、これだけで20万円以上した。それでもだいぶ値引いていただいた。
引っ越し費用も合わせると50万円は軽く超えたのではないか?レシートを整理するのが怖くなってくるw。
そして家具はとりあえず使うものをニトリで。最低限必要と思ったキッチン用の棚や部屋干し用のハンガーラック、居間のラグ等を購入したが、まだまだ必要だなと思うものが数多く思い浮かぶ。
それからキッチン用品は主に無印で。こちらも実家で余っている食器を少しいただいたくらいでほとんど所有していなかったので、買って安心の無印はたのもしいブランド。正直、この段階になると考えるのがもう面倒になっていただけである。
こんなに買ってもまだまだ「あつ森」での初期ユーザーの部屋みたいな感じでガランとしているので、これからも出費が続くんだろうなと白い目になる。
光熱費が高いかもしれないという不安
光熱費、いま高騰していますよね(2023年4月現在)。まだ請求がきていないけど、震えて生活しています。特に電気とガスの価格の上昇が大きいようなので、ちょっと不安です。プロパンガスはもともと単価が高いこともあっておそらく請求書見て「高っ」っていうんだろうな。
頼れる人が皆無
義両親や地元に住む親戚と離れて一緒に住む家族が妻一人っきりとなったのはなかなかにさみしく、心細いということがはっきりわかりました。
僕はどんなところでも甘んじて適応してしまいがちな方なので、慣れないながらもこの生活を受け入れています。その一方、妻は両親と仲がとても良い(僕も仲いいですよ)こともあってダメージがデカそうです。
僕も家で一人でいるときは、「お父さんたち大丈夫かな」と思うことがあります。おそらく両親たちも僕たちを心配していることでしょう。
それでも生活していくことが自立というものでしょうし、少したくましくなった時にまた一緒に暮らすことができればと思います。
小さな地方都市 「ちょうどいい」と思える街
越してきた町は100万人都市には程遠い小さな地方都市。だけど、3週間ぐらい住んでみた印象は「とてもちょうどよい街だな」ということです。人の多さも街の大きさも程よく、いい意味で存在が溶け込みます。
溶け込めるというのが重要で、人の目線がまだ怖い僕にとっては「ここにいてもいいんだ」と認めてもらっているような気持ちになります。
たまに遊びにいく東北一の人口を誇る仙台市のような派手さや賑やかさはないけれど、人酔いしてしまうことがない今の環境は合っている気がします。
同じ県内なので見どころも行きつくしたかに思えた今の場所ですが、住んでみると楽しそうなお店やパワースポットがけっこうあります。もう少し暖かくなって生活が落ち着いたらいろいろ巡ってみようかと妻と話しています。
楽しめるようにやっていこう。
ではでは。