メンタルヘルス

坐禅のすすめ

どうも、ノリーです。

突然ですが、皆さんは坐禅してますか?

というのも私、坐禅生活を三ヶ月半してきたんです。

今回は坐禅の良さについて、私の思うところを書いていきます

そもそも坐禅とは

「座ってやるアレだよね」

って感じの認識のかたが多いと思います。

でもこの「坐禅」、毎日やることで意外な効果を生むんです。

そもそも坐禅とは

坐禅(ざぜん、座禅とも)とは、仏教で姿勢を正して坐った状態で精神統一を行う、禅の基本的な修行法。

引用:Wikipedia「坐禅」

このように、坐禅とはお坊さんの修行の一種なのです。

「座っているだけで修行になるの?」

とお思いの方、「ただ坐る」って大変なんですよ。

まず背筋を伸ばして居続ける。これがなれないと痛いです。
日々悪い姿勢で過ごしているので、腰とか背中とかがバキバキになります。

次に呼吸を意識する。
鼻から腹式呼吸(禅では丹田呼吸)を出来るだけ深く長くし続けます。
コレも大変。日頃呼吸が浅いのがわかります。

そして気持ちをしずめます。
「心を無にします」
とよく言われますが、それは無の境地に行ける方の言葉だと思います。
基本は呼吸を数え続けます。
息をはくときにカウントし、10まで数えたら1に戻ってエンドレスです。
コレも最初は全然できません。すぐ邪念が出てきてどこまで数えたか思い出せなくなります。

このように姿勢と呼吸と心を意識して坐るんです。
「調身、調息、調心」(ちょうしん、ちょうそく、ちょうしん)といい、坐禅の基本になります。

お坊さんは何時間もの坐禅を毎日続けて無の境地を目指します。

私が寺に入った経緯

ところで、私がどうして寺に入ったかというと、健康になりたかったからです。
少し分かりづらいですね^^;

お坊さんといえば、野菜中心の健康的な食事とすごく規則正しい生活をイメージします(私は)。これだけで健康的ですよね。
そして坐禅を続けると精神にも良い影響があるというのをテレビの情報番組等で知っていたので、一念発起して行こう!となったわけです。

当時の私はうつを患い、対人恐怖からひきこもりになっていました。
なんとか現状を打破したいというのもありましたし、環境を変えることでリフレッシュもできると考えたんです。
あとは、野菜中心の食生活を送ることで、アトピー改善にも一役買うだろうなという狙いもありました(^^)

そんな思いで毎日家で過ごしているときにテレビでとある禅寺の特集を見ました。
そこは一般の方が禅生活を体験できる施設を併設させた珍しいお寺でした。
山あいの静かな環境で坐禅や作務(さむ:掃除などのお寺での作業)、身のまわりのものに感謝する生活を送ることで心をリフレッシュさせていくことができるお寺でした。
そこには現代ならではの、心に何かしらの迷いや病を持った人も数多く集まります。
そんな方々とのふれあいも癒やしの要素になっています。

そんな番組を見て
「ここだ!!」
と思ったわけです。

そしておそるおそる手続きし、3ヶ月半の期間寺に入ることになりました。

寺での修行内容

いざ寺に入ってみると「ここでの生活は全て修行です」というお触れがありました。
凛とした秩序の中に癒やしを見出していくスタイルでした。

その寺では様々な修行のコースがあって、私は一般の方の体験修行からワンステップ深入りしたスタッフのような位置づけの修行をしてまいりました。
そのお寺の見本のような修行者となるように生活していきます。

1日のスケジュール
 5:20 起床
 5:40 太極拳(八段錦)
 6:00 坐禅(25分×2セット)
 7:00 朝課(朝の読経)
 7:15 掃除
 7:45 朝食前の小坐禅(15分)
 8:00 粥座(しゅくざ:朝食、だいたい30分くらい)
 9:00 作務(掃除などの作業)
11:45 昼食前の小坐禅(15分)
12:00 斎座(さいざ:昼食)
13:00 自由時間(4時間半ほど)
16:45 夕食前の小坐禅(15分)
17:00 薬石(やくせき:夕食、だいたい30分くらい)
18:10 住職による法話(火、土曜のみ)
18:45 仏教聖典拝読
19:00 坐禅(25分3セット)
20:25 開枕諷経(かいちんふぎん:就寝前の読経)
22:00 消灯、就寝

かなりシステマチックです。
スタッフはこのスケジュール各項目の補助や準備が入ります。

加えて、スタッフはこのスケジュールと並行で和尚さんから出される課題をやっていきます。
内容は自分を見つめ直すことが主となります。

自分を見つめ直すなんてよく聞く言葉なんですが、なかなかできていないのが普通ではないでしょうか。
ここの住職は臨床心理士でもあり、かなり勉強されている方なので、心理学の面からの視点を教えて下さいます。ここでの生活で自分を客観視してみることを学びました。
読書も必ずするように指導されます。本から知識を得ること、そして自分に飲み込ませ実践していくことの大切さも今さら痛感しています(^_^;)

そして、何よりも坐禅が一番の大変な修行になっていました。
私としてはここでの生活は坐禅のために他の修行している感じでした。生活全てが坐禅中心です。

坐禅中に眠い時があるのですが、
和尚さん曰く「眠い時点で自分に負けている」とのことでして、
生活面での睡眠管理、体調管理を徹底して意識しろというメッセージなのかと思います。

坐禅はとにかく人と比べず、自分との戦いです。
邪念が通り過ぎるのをひたすら呼吸を数えながら待つの連続。
何も思わず淡々と「いま、ここ」に集中する。
これがいいみたいです。

坐禅の効果

さて、効果の程はというと、いいと思います。

うつや不安障害の症状として、先々の不安を自分で増幅させて身動きが取れなくなることがありますけど、そういった不安が少し和らぎ、少し頭がスッキリしたようになります。
あとは、いろんなことに過敏になり、集中力が続かないということも少し改善されたかなと感じます。

あくまで主観になりますけどね(^_^;)

そして、和尚さんがおっしゃった印象的なことで、
「坐禅を続けることで自分の内なる声が聞く」
というのがありました。
自分の感情にアンテナをはってその時その時の自分の気持ちに敏感になれることで、自分が何をしたいのか、何が必要なのかを理解できるという内容だったと思いますが、私の性格や気質にとても合ったことを教わったなと思います。

今現在は、自宅で生活していますが、坐禅をサボっていると集中力が散漫になります。忙しくなると自分に目が向かなくなりがちですが、坐禅をして忙しさをリセットするようにしています。

まとめ

坐禅はうつや不安障害の人に限らず、現代人であれば全ての方に有効だと思います。
現代の情報が飛び交う目まぐるしい社会では、ただボーッとするという行為が奪われています。時間があけばスマホを見るし、街を歩けば自然はないしと。何もない、何もしなくても良いという癒やしが失われているからこそ、無になろうとする坐禅がとても良いのだと思います。

実際に坐禅生活をしてみて、本当に自分の人生のターニングポイントになりました。坐禅ではない要素も多かったかもしれませんが、自分を客観視するという点など、多くの学びがありました。それはやはり質のいい坐禅をするために生活した結果なのだと思います。

まだまだ私の精神は発展途上です。ずっと坐禅を続けていいメンタルにしていきたいですね。

ではでは

画像:pasja1000によるPixabayからの画像

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